三国一の読書野郎※172
異色のドイツ・ミステリ
各紙書評で評判の「犯罪」。著者は弁護士であるドイツ人だという。確かに、凝縮された、濃い密度の短編ばかり。年末のベストテン入りは確実な一冊である。
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犯罪 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ <口上>一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の息子。羊の目を恐れ、眼球をくり抜き続ける伯爵家の御曹司。彫像『棘を抜く少年』の棘に取り憑かれた博物館警備員。エチオピアの寒村を豊かにした、心やさしき銀行強盗。―魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。高名な刑事事件弁護士である著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描きあげた珠玉の連作短篇集。ドイツでの発行部数45万部、世界32か国で翻訳、クライスト賞はじめ、数々の文学賞を受賞した圧巻の傑作。 |
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