三国一の読書野郎※184
宗教は面白い
池上彰の「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」を読む。池上が島田裕己や養老孟司ら7人との対談をまとねているのだが、いたあ、なかなか面白く読めました。
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池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書) 著者:池上 彰 <口上>人はなぜ宗教を求めるのか? 日本人は「無宗教」なのか? スピリチュアルブームの正体は? 仏教、キリスト教、イスラム教の3大宗教から、神道、ユダヤ教まで、7人の賢人と池上さんが読み解いた。世界を正しく理解するために必要なエッセンスがこの一冊に。 <双子山評定>死んだらおしめえ。まさにそうなんだ。養老孟司は言う。「幸いなことに死んでしまえば、もうあれこれ悩むことはありません」。そう、真理なんだ。 宗教は「よく死ぬ」ためにある。死ぬことへの予習なのである。 「ふしぎなキリスト教」を読んでから、宗教関係の本に食指が延びるようになった。それぞれの宗教から、さまざまな文化が派生していく。その成り立ちが、極めて興味深いからだ。 島田はわが国について、こう指摘する。「これだけ宗教が自然に根付いている国は、かえって珍しい」と。日本人の無宗教は、「無」ではない。かえって、宗教的感度が極めて高い国民であるとの私的もまた、興味深い。 日本的多神教の持つ柔軟性などは、もっと世界に発信していくべきなのかもしれないね。いろいろと、示唆に富む新書でした。 →☆☆☆★ |
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