最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一の昼飯野郎※88 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※89 »

三国一の読書野郎※156

ラストに疑問は残るものの

 石田衣良の「明日のマーチ」を読了。派遣切りにあった青年たちが山形県から東京までを歩き抜くというロード・ノヴェル。ラストにやや、疑問は残るものの、さわやかな小説ではある。

明日のマーチ Book 明日のマーチ

著者:石田衣良
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

<口上>迷いなんて吹き飛ばせ。未来は変えられる、この足で一歩ずつ――派遣切りにあった青年4人が、鶴岡から東京まで徒歩の旅に踏み出した! 時速4キロの行進に特に意味なんてない。だけど―野宿して見上げた満天の星の下で、廃校の暗い教室で、気がついた。この国は思ったよりもキレイだし、俺たちって思ったよりも逞しいんだ。哀れんでなんか欲しくない。4人のマーチは、やがて数百人の仲間を得て、国をも動かすムーブメントになっていき…。爽快で力強い、著者初のロードノベル。

<双子山評定>4人の青年の性格わけがうまく、キャラクターが立っているのが読みやすさの原因だ。怒り、諦め、そして秘密。それぞれのキャラが抱える苦悩が、歩いていくうちに段々とあぶりだされいく過程もまた、面白い。

しかし、彼らもまた、権力の一部に飲み込まれてしまう。「国を動かすムーブメント」とはいえ、結局は体制内ではないか。権力にして従順である限りにおいてしか、存在が許されないムーブメント。

いろいろな重いテーマも盛り込みながら、マーチは進む。突っ込みどころはたくさんあるが、まずは彼ら4人の未来に希望を見出していくしかないようだ。

たぶん、映画化もされるのでは。一番寡黙で、歩き慣れた青年を演じるのはスリムクラブの真栄田がぴったりだと私は思う。

→☆☆☆★

« 三国一の昼飯野郎※88 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※89 »

読書2011」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎※156:

« 三国一の昼飯野郎※88 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※89 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31