最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一の昼飯野郎※73 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※74 »

三国一の読書野郎※140

現代に通用する家族小説

 早見和真という作家の「砂上のファンファーレ」を読み終える。初めて接する作家だが、巧みなものだと思った。現代的な、実に現代的な家族小説なのである。

砂上のファンファーレ Book 砂上のファンファーレ

著者:早見 和真
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

<口上>いつの間にか蝕まれていた一家の理想。誰もがそれに気づかないふりをしていた―。家族って何だ?次々と襲い掛かる、それぞれの現実。

<双子山評定>バラバラだった家族が、母親の突然の病気をきっかけにまとまっていくというあらすじからは、新味は感じられないだろう。しかし、新しい。家族が次から次へと直面するのは、乗りこえられそうにない難題なのだ。母の難病、父の借金、嫁姑の確執。家族みんなが、手を携えないと解決できない難題に、立ち向かう姿が新しいのである。

笑いあり、シリアスさあり、涙あり。著者は勘所が分かっている。要するに、うまい。

現代の家族は、すでに、サザエさん的な理想をぶっていてはダメなんだ。本当に、守るべきものは何なのか。単なる役割分担論ではない家族を構築するにはどうしたらよいのか。

単純なネタながら面白い。著者の才能が光る佳作である。

→☆☆☆★

« 三国一の昼飯野郎※73 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※74 »

読書2011」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎※140:

« 三国一の昼飯野郎※73 | トップページ | 三国一の昼飯野郎※74 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31