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三国一の読書野郎※137

こんな記者いないよ

 三笠出身のミステリー作家・今野敏。ちょっとはみ出したエリート警察官僚を主人公にした「隠蔽捜査」シリーズなど、うまいことはうまいのだが、どうもしっつが一定していないというかな。「TOKAGE」シリーズもいまいちだったし。さて、最新作「ヘッドライン」はどうだろうか?

ヘッドライン Book ヘッドライン

著者:今野 敏
販売元:集英社
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<口上>夜11時の報道番組「ニュースイレブン」の記者である布施は、独自の取材で何度もスクープをものにしている敏腕記者だが、会議には出ない、夜遊びがすぎる、など素行に問題ありとしてデスクの鳩村からは睨まれている。最近、独自に布施が調べ始めたのが、1年前の猟奇的殺人事件。しかしこれは、未解決事件の継続捜査を扱う警視庁捜査一課第二係の黒田が担当している事件でもあった。布施はまだ警察が掴んでいない何かに気づいているようだ…行きつけの飲み屋で布施と話した黒田は、手詰まり感のある捜査状況を打開するため、布施に張り付くことにする。やがて、この事件には「マルガ教団」という新興宗教団体が関与しているのではないかという疑惑が浮上する。一方、「ニュースイレブン」の女性キャスターの香山もこの未解決事件に興味を抱き、布施とふたりで取材をすることになるが…。

<双子山評定>主人公である放送記者がスーパーマン過ぎる。こんな奴はいない。いや、いるかも知れないけど、この布施という人物造形は甘い。なぜ、そんなに出来るのか。その辺がよく、わからない。「不思議な男で、警戒心を抱かせない」という文章だけで、布施の人物造形が可能だとは思わないのだが。

情報のやりとりはあるにしても、警察がメディアと手を組むことは、決して、ない。そこのリアリティーが根本的に欠如している。

事件の真実もなんだか、よくわからない。とってつけたような結論はいただけぬ。

などなど、いろんな瑕疵があるミステリーではあるが、面白い。絵空事と思えばね。

もっと練り込めば、しっくりとした構築ができたとも思う。練り込みが必要なんだよ、何事も。

→☆☆☆

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