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三国一の読書野郎※111

うまいね、重松清は

 重松清の「鉄のライオン」を読む1980年代初めの東京での大学生生活を中心に描いた青春小説集とでもまとめられるか。相変わらず、うまいね、重松清は。

 鉄のライオン (光文社文庫) (文庫) / 重松清/著  鉄のライオン (光文社文庫) (文庫) / 重松清/著

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<口上>1981年3月。大学の合格発表のため遠く離れた西の田舎町から東京に来た「僕」。その長旅には同級生の裕子という相棒がいて、彼女は、東京暮らしの相棒にもなるはずだった―。ロング・バケイション、ふぞろいの林檎たち、ボートハウス、見栄講座…。「80年代」と現代を行き来しつつ描く、一人の上京組大学生が経験する出会いと別れ。

<双子山評定>ちょうど私の世代より、5年ぐらい下なんだね、重松は。道具としての80年代ファッションが、物語の肝にうまくはまっていて、うまさを感じさせる。

しかし、軽薄な時代であったな。我が身を振り返って、そんなにバカみたいに遊べるほどの金持ちではなかったが、暇だけを持て余し、やりきれないほどの「焦り」、何かになんりたい、何かをしたい、けれどもその何かが何であるかさっぱりわからない、そういう大学生の苦悶ともいえない苦悶が活写されている。

しかし、重松清は下手すると漫談というか、はまりすぎてしまう危険性があるのだよな。作りすぎというか、人工的物語というか。一時期の浅田次郎があまりにはまりすぎてしまって、高踏人情噺みたいな物語しか生み出せなくなっていったように。

80年代の東京。私は82年までしかいなかったから、その空虚さを肌では実感できない。想像するしかないのだが、東京にいたらいたらで、下らない時間を送っていたのだろうな。

⇒☆☆☆★

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