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三国一の読書野郎※96

貴重な未収録エッセイ集

 吉村昭が残したエッセイの中から、いまだ単行本にまとめられていないエッセイを集めた「わたしの取材余話」を読む。まだ、結構、残っているものなのだな。

わたしの取材余話 Book わたしの取材余話

著者:吉村 昭
販売元:河出書房新社
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<口上>単行本未収録エッセイ集、樺戸集治監、丹那トンネル、心臓移植、…。記録の人・吉村昭が、執筆のために全国各地を訪れ、関係者に徹底的に取材した爪痕。吉村文学を愛する読者に送る、感動の追体験。

<双子山評定>まだまだ、吉村昭の単行本未収録のエッセイはありそうだ。この本が貴重なのは、北海道に取材したエッセイが多いこと。特に、和田心臓移植手術をめぐる取材メモは迫力十分だ。その手術の「危険性」と、隠蔽された部分を、静かに告発している。

樺戸監獄や石狩川を題材にしたエッセイも、よい。

しかし意外なのは、「事実にのみ即する作家」「事実の上に事実を重ねる作家」と思われている氏が、そして取材の徹底性には人後に落ちない氏なのであるが、事実に拘泥することなく、小説としての格好を重んじる姿勢は、さすが「作家」のそれである。感動した。

まだまだ、氏の作品には未読のものがある。一つづつ、つぶしていくのが楽しみである。

→☆☆☆☆

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