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三国一の読書野郎※91

空虚なるファシストの肖像

 4月の東京都知事選で、四選を果たした石原慎太郎。しかし、彼は東京都政を弄んでいるだけだという、斎藤貴男の「東京を弄んだ男」を読む。

東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎 (講談社文庫)<口上>首都を弄んだ12年。石原都政を徹底検証!絶大な人気を背景に、3期12年にわたり日本の首都を牛耳った男。嫌悪の対象を叩き潰すことを目的に政治家になったというこの人物は、東京をどうダメにしたのか。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか。

 「左翼」斎藤貴男の本領発揮的な一冊である。元本は2003年、岩波書店から出ている。とにかく、良くも悪くも、権力を嫌悪する斎藤節が爆発の一冊である。

 しかし、大衆はチンタローを選択する。そのまんまより、居酒屋野郎より。なぜなのだろうか。そんなにも、大衆は阿呆なのか。

 確かにチンタローはその志が卑しい。一流の文学者でも、一流の政治家でもない。その中途半端さ加減が、極めて大衆的なのだろう。夜郎自大なる男、そのれがチンタローの本質だ。空っぽなのだ。だから、受ける。

 斎藤は後書きでも、この書の中途半端さ、出来の悪さを自嘲している。なのに、なぜ、出したのか。そして、チンタロー本人に取材しなかったことのエクスキューズを延べてもいるが、なんだか、こちらの姿勢も中途半端である。

 帯に「緊急出版」とあるが、時局便乗型だな。大幅加筆修正すればいいのに。

→☆☆★

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