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三国一の読書野郎※86

出色の戦後大衆芸能史

 岩波新書から出た高護「歌謡曲」は面白い。コンパクトに「歌謡曲」という大衆芸能を通観。新書サイズながら中身は濃い。

歌謡曲――時代を彩った歌たち (岩波新書) Book 歌謡曲――時代を彩った歌たち (岩波新書)

著者:高 護
販売元:岩波書店
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<口上>ヒット曲でたどる魅惑のディスコグラフィ!扱う主な曲目は以下の通りだ。 黒い花びら/ヴァケーション/上を向いて歩こう/高校三年生/星娘/君といつまでも/君だけに愛を/恋のハレルヤ/ブルー・ライト・ヨコハマ/なみだ船/骨まで愛して/柔/悲しい酒/また逢う日まで/終着駅/恋の追跡/喝采/17才/ちぎれた愛/圭子の夢は夜ひらく/よこはま・たそがれ/北の宿から/どうにもとまらない/ペッパー警部/横須賀ストーリー/勝手にしやがれ/ルビーの指環/舟唄/時の流れに身をまかせ/熱き心に/夏の扉/スニーカーぶる~す/少女A/なんてったってアイドル/ダンシング・ヒーロー ほか全55曲 。日本に生まれたポピュラー音楽「歌謡曲」。それは誰が、どのように作り、どう歌われたものだったのか。時代を象徴するヒット曲を手がかりに、作詞家、作曲家、編曲家、歌手の各側面から、その魅力の源泉に迫る。制作の背景、楽曲・歌唱の音楽的分析、作品の与えた影響など、初めて書かれる本格的ディスコグラフィである。

本当に、業界人らしい分析で、楽しく、かつ説得力をもって戦後歌謡史が綴られていく。その時代が生む天才的な作曲家・作詞家群像や、時代を築いていく歌手たちの格闘が生々しい。「岩波」らしからぬ一冊といえる。

中村八大が作った「黒い花びら」の斬新さ。宮川泰先生の「恋のバカンス」の新しさ。

古賀政男、いずみたく、岩谷時子、ハマクラ、橋本淳、すぎやまこういち、なかにし礼、筒美京平、阿久悠などなど、懐かしい名前が飛び交う。懐かしいメロディーが脳裏に蘇る。歌は時代と共にある。歌謡曲が時代の最先端だったころの日本は、本当に幸せだったような気がする。

しかし、この著者、音楽には詳しいが映画はそうでもないようだ。174㌻「フェリー二の同名映画タイトル」とあるのは明らかに「ゴダールの同名映画」の誤りだろうう。「勝手にしやがれ」は。

→☆☆☆☆

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