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三国一の読書野郎※107

頑張っているんだ馳星周も

 北海道を舞台にした馳星周の短篇連作「約束の地で」は、なかなかの意欲作だ。馳星周も頑張っているんだ。いろいろな試みをしているんだということがよくわかる。たとえ、それが奏功しなくても、その試みは作家の肉として結実していくだろう。

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<口上>北の街に、名もなき者たちの慟哭が響く――
憎しみ、哀しみ、愚かさ、やるせなさ…先の見えない日々を送る名もなき人々。それぞれの鬱屈は、やがて…。北海道を舞台に、生きることの暗部を描き切る、馳ワールドの新しい幕開けを告げる短編集。

<双子山評定>馳星周が育った浦河や高校時代を過ごした苫小牧などが舞台となっている。私も、あの閉塞した地方には3年半も住んでいたので、登場人物たちの鬱屈はある程度、理解できるつもりである。

大都市・新宿もの「不夜城」で出てきた馳星周だが、やはり、郷土を舞台に書きたかったのだろうな、と思う。それぞれの短篇の登場人物は微妙なところでつながっており、そのつながり方がまた、馳星周なのである。つまり、決してうまくないのだ。唐突なのだ。

だが、面白く仕上がった連作だ。多少の破綻など気にせずに読ませる力がある。壊れた人間を書き続ける馳星周ならでは。崩壊した北海道を描いている。

しかし、都会の読者にとっては、面白くなかったかも知れないね。だから、いまひとつ、話題にならなかったのかも。こういう本こそ、北海道メディアが積極的に取り上げてあげなければ行けないと思いました。

→☆☆☆★

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