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三国一の読書野郎※90

最高。ベスト10入り確実だ

 週刊現代のブックレビューで作家の川又千秋がやたら褒めていたので読んでみた。すごかった。今年上半期の、いや今年のミステリーベスト10入り確実の傑作ではないか。高野和明「ジェノサイド」である。

ジェノサイド Book ジェノサイド

著者:高野 和明
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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<口上>急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

まずはその壮大なスケールに驚かされる。日本、アメリカ、コンゴと3カ所を舞台に繰り広げられる物語は、まるで海外作品のように、厚みと重みを持っている。都会で、密林で、空で展開される追跡と逃亡。全く新しい、日本ミステリーの「誕生である。

アフリカで起きた「あること」。これがすべての中心にある。人類の未来にかかわる事態である。

薬学や生物学の蘊蓄がかなり頻出するので、煩わしさを感じる部分もあるかもしれない。しかし、それは些細なことだ。大きな物語の瑕疵にはならない。

アフリカで繰り広げられる内戦の悲劇。その愚行を誰が見ているのか。見通せ、もっと未来を見通せというメッセージがひしひしと、伝わる。

この作品については今後、きっと多くの言葉が費やされるだろう。かなり先行して、この作品に言及したことを、私は自慢するであろう。

→☆☆☆☆★

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