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三国一の読書野郎※77

日本のワインもなかなかのものなんだ、というか

 ワインづくりに情熱を傾け続ける若者たちの格闘を描いたルポ「ウスケボーイズ」を読んだ。若者、といっても40代前半なのだが。

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち Book ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

著者:河合 香織
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「ウスケ」とはワイン醸造も手がけた日本のワイン研究者の草分け的存在だった麻井宇介。2002年、72歳で亡くなったのだが、彼を師と仰いでワインづくりに生涯をかけている3人の若者たちが「ボーイズ」を名乗ったのである。

3人がワイン作りに希望を燃やし始めたのは1990年代初め。その頃はすでに、日本ワイン醸造技術は確立されていたのではないかと思っていたが、違うのだな。「ワインは農作物である」という認識さえなく、「日本ではワインにあったブドウ作りは無理」という決定論に縛られていたのが実際なのである。

そんな中で格闘する3人。やがては、それぞれがそれぞれの方向に進んでいくのだが、ストイックなまでの生き方が印象的である。

「適地」などというものは結果論なのだ。どんなところであれ、ワインの適地にしたのは人間の努力であり、自然の結果である。苦闘の果てに、「なすがまま(レット・イット・ビー)」にしたら、思いのほかのワインができあがったというエピソードにも、驚かされた。

しかし、真摯な労苦は人に伝わるものであり、3人のワインは確実なファンを増やしている。日本ワイン、すごいぞ。

読後、必ず、ワインが飲みたくなるだろう。約束する。

→☆☆☆★

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