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三国一の読書野郎※72

だから賢太はやめられない

 西村賢太の「二度はゆけぬ町の地図」を読了。病のように、賢太の魂が私の心に忍び寄る。癖になる、作家。だから賢太はやめられない。

二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫) Book 二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)

著者:西村 賢太
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010/10/23
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<口上>中卒で家を出て以来、住み処を転々とし、日当仕事で糊口を凌いでいた17歳の北町貫多に一条の光が射した。夢想の日々と決別し、正式に女性とつきあうことになったのだ。人並みの男女交際をなし得るため、労働意欲に火のついた貫多は、月払いの酒屋の仕事に就く。だが、やがて貫多は店主の好意に反し前借り、遅刻、無断欠勤におよび…。夢想と買淫、逆恨みと後悔の青春の日々を描く私小説集。

この作品集は賢太の若かりしころが描かれている。

「最低こそ最高」と、あるレビューにあった。そうなのだ。賢太の人格・識見は最低であり、だからこそ最高なのだ。

対人関係がうまく築けない賢太。距離感がどうにも、つかめないのだろう。近寄りすぎて、はねつけられ、いじけ、逆恨みする。若いころは誰でもそうである、が、賢太の場合は過剰なのである。

下衆の極み。しかし、最底辺でもがく人間にも意地がある。生きていく、快楽を味わいたいという意地がある。誰にもそれを否定させはしない。

毒のように体内に回る、西村文学。早く、受賞第1昨をださないものかな。

→☆☆☆☆

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