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三国一のお笑い野郎②

若いよ、たい平ちゃん

 昨17日夜、札幌市教育文化会館の林家たい平独演会に行ってきた。若いな、というのが第一印象であった。

最初に、大震災後に落語をやるエクスキューズをひとくさり。でも、まじめすぎるよなあ。芸人なら、もっとさらっとできないものかね。こういうときにこそ、さらっとしたものが肝心なはずなのに。笑えねえもん。

そして、「文七元結」に入っていくのだが、これもまた、くどい。過剰なんだ。そして、余計なくすぐりが多すぎるんだ。もっと、さらっとやれ。そこから自然と沸いてくる感動こそが、本当の感動なのだ。

「文七」には、そんなに笑いなんて必要ないのに、根がテレビ芸人のたい平ちゃんはサービス精神が旺盛すぎるのだ。下手ではない、さらに様子もよろしいたい平ちゃんなのに、とにかく、過剰なんだよな。

もう一席は「二番煎じ」。これも何だか中途半端で、下ネタで笑いを取っていたなあ。これが林家の芸風といえば芸風なのだが。

思えばこのたい平、私が東京で勤務していた1999年ごろに、柳家喬太郎といっしょに真打ちに昇進した。襲名披露ものぞいた記憶があるぞ。寄席はびっちり、若い客で埋まっていて、ちょっとびっくりした。あのころは、その若さが元気に通じ、生きの良さに通じていた。

しかし今回は、その若さが悪い方向に行ってしまった。「未熟さ」に。大震災後に落語をやる意味を突き詰めるのもいいだろうが、自分で納得できないのなら、高座に上がるべきではなかったね。

フランクフルト学派の哲学者アドルノが「アウシュビッツの後に詩を書くことは野蛮である」と書いたのと同じ意味で「東日本大震災以後に、落語をやることは野蛮である」とでもいうのだろうか? 違うね。芸人の真価が試されているんだよ。

若いといっても、たい平ちゃん、私より6歳下なだけ。噺家の世界も、いつまで経っても「若手・中堅」だね。

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