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三国一の読書野郎※68

う~む、何なんだこのゆるさは?

 芥川賞の候補になって話題を呼んだ松尾スズキ「老人賭博」を読了する。独特の緩さが漂う小説であった。

老人賭博 Book 老人賭博

著者:松尾 スズキ
販売元:文藝春秋
北九州のシャッター商店街に映画の撮影隊がやってきた。俳優たちの退屈しのぎの思いつきから、街は最高に心ない賭けのワンダーランドに。人の心の黒さと気高さを描きつくす、奇才4年ぶりの小説。

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主人公は元マッサージ師で、客として来店していた脚本家兼俳優に弟子入りし、北九州の小さな町に映画撮影のため訪れる。そ映画の主役は、78歳にして初めて主役を張るという老俳優・小関。この小関が、映画のクライマックスの長回しシーンで何回、NGを出すか。ギャンブルの興奮に街は包まれる・・・。

まあ、確かにこんな話なのだが、これだけ書いても「?」だよな。ゆる~い雰囲気がだらだら続く小説である。文章のあちこちに仕掛けられた地雷の面白さを愉しまないと、この小説の良さはわからないだろう。

自ら劇団「大人計画」を主宰する脚本家にして俳優という多彩な作家だからこその、余技的なものを感じさせてしまうのが、不利と言えば不利。でも、確実に面白い。笑える小説である。

小説に対しての妙に冷えた視線がある。「文学?けっ!」というスタンスだ。この視線は、異業種から参画している作家に特有なもので、まあ、それはそれで、いいのだろうが、ならば書かなくてもいいじゃんという最終的な文学観にもつながってしまうのである。

しかし、面白い小説だ。この作家の別の小説を読んでみよう。

⇒☆☆☆

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