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三国一の読書野郎※70

さすが賢太。転げ回るほど面白い

 最近、調子に乗ってる西村賢太。「小銭をかぞえる」が文春文庫に入ったので早速、読む。サイコーだぜ。最低男の愚行に腹を抱えて笑わせてもらった。

小銭をかぞえる (文春文庫) Book 小銭をかぞえる (文春文庫)

著者:西村 賢太
販売元:文藝春秋
発売日:2011/03/10
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表題作と「焼却炉行きの赤ん坊」の2篇を治める。ともに、賢太の私小説、同棲相手の女性をいたぶる話である。

とにかく、最低の男である。凄まじいまでに下司である。あきれるほどに、救いのない人間である。しかし、生きているすごみ。

表題作は、芥川賞受賞作「苦役列車」ともつながっている仕掛け。

みみっちく、金に汚く、性欲にまみれ、尊大で、卑屈で。しかし、生きている。

こういう小説を読むと腹一杯になる。決して、長い小説ではないのに。ゲップが出るほどの満腹感がある。

まあ、文章のうまさ、独特のユーモアもこれありで、賢太の小説世界をオリジナリティーあふれるものにしているのだが、やはり賢太の存在そのものの面白さだろうなあ。このようにしか、生きることができないという開き直りの文学。堪能させてもらいました。

→☆☆☆☆★

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