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三国一の読書野郎※36

面白い試みの犯罪小説集

 ミステリーというよりは、犯罪小説集なのだろうな。乃南アサの「犯意」だ。普通の人間が犯罪に手を染めてしまうプロセスを、微妙な心理をたどりながら、描く。

犯意 (新潮文庫) Book 犯意 (新潮文庫)

著者:乃南 アサ,園田 寿
販売元:新潮社
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ほんの出来心、偶然が重なり、その一歩を踏み出してしまう人たち。罪を犯してしまうその瞬間を、巧みな筆致でつづっていく。

12編の短篇が収められているのだが、面白いのは、それぞれの短篇に弁護士が解説を付けていること。読んだ後は、法律知識も学べるという仕掛けである。

乃南アサももうデビュー20年を超えた。うまいなあ、と思う。人間の嫌ったらしさを、これでもか、というほどに描く。

笑って読んでいるうちはいい。しかし、いつ、これらの短篇に出てくる人物の側に立ち位置が移っているかはわからないのである。ちょっと背筋が冷たくなる小説集であるともいえる。

→☆☆☆★

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