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三国一の読書野郎※53

爆笑必至の青春小説

 若竹七海の「みんなのふこう」。いやあ、面白かった。読んでいて、思わず噴き出してしまったことも再三あった。大したもんだ、若竹七海。

みんなのふこう (文芸) Book みんなのふこう (文芸)

著者:若竹 七海
販売元:ポプラ社
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舞台は神奈川県の海沿いの街・葉崎。架空の街である。17歳の高校生が、アルバイト先で知り合った同い年の女の子「ココロちゃん」について、地域FMの「みんなの不幸」コーナーに投稿する。母子家庭ながら母親に蒸発され、バイトでも失敗続きのココロちゃんの不幸の連鎖が黙っていられなかったのだ。

この「ココロちゃんもの」は思わぬ反響を呼ぶ。ココロちゃんの周りにはさらにさまざまな不幸が立ち上がり、容赦なく彼女を襲う。その中には、悪意に満ちたものさえあり、生命の危険さえあるのだが・・・。

しかし、ココロちゃんは負けない。底抜けの明るさ(ばかさ加減ともいえないこともないが)で、危機を切り抜けていくのである。ココロちゃんが引き起こすドタバタは爆笑必至。下手に電車の中などで読まない方がいいよ。

下手したら陰惨な物語になってしまうのに、上質なユーモアミステリーに仕立てた作家の腕に感服した。ラジオの中での語り、電子メール、日記、病院の連絡帳などなど、さまざまな記述方式を組み合わせながら、物語に奥行きを出していく手法にも感心した。才能だな。

何だか、シリーズものらしい。前の作品から読みたくなった。

→☆☆☆☆

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