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三国一の読書野郎※57

暗い話が好きだよなあ

 今をときめく直木賞作家・道尾秀介のミステリー「ラットマン」を読む。まあ、この作家の持ち味だよな。冷めた空気。それでいて、どこかじめっとした、皮膚感覚。暗い話。

ラットマン (光文社文庫) Book ラットマン (光文社文庫)

著者:道尾 秀介
販売元:光文社
発売日:2010/07/08
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<口上>結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。

2009年ぐらいの宝島社「このミステリーがすごい!」の国内部門にランキングしていた。当時は未読だったが、今回、」読んでみて、道尾作品は暗いなあ、ということだ。

この文庫版解説で、作家の大沢在晶が「道尾作品には熱血的な人物が登場しない。みんなどこか冷めている」と書いているがその通り。このバンドのメンバーたちも、惰性で音楽をやっているようで、ほとばしる情熱というようなものからは遠いところにいる。

しかしまあ、だからこそ描ける屈折系のミステリーなのかもしれない。失ってしまった、過去。取り返しのつかない、過去。でもい、違うんだ。そこに、感性の陥穽はないか?

思いこみが人の目を曇らせる。このミステリーのテーマはそれだ。一発ネタだ。しかしなあ、主人公の抱える過去の「事件」が陰惨すぎてなあ。エアロスミスのロックになじまないような気もするのだが・・・。

好き嫌いはあるが、私自身は、胸にずしっと来る作品ではなかった。むしろ、大沢の解説の方を興味深く読んだぜ。

→☆☆☆

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