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三国一の読書野郎※51

音楽が人を救う

 佐藤多佳子の「第二音楽室」。音楽をめぐる、4編の小説を収録している。読後感さわやかな一冊である。

第二音楽室―School and Music Book 第二音楽室―School and Music

著者:佐藤 多佳子
販売元:文藝春秋
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表題作は6人の小学5年生の物語。鼓笛隊活動が盛んな小学校で、ピアニカを担当することになった6人。なぜなら、彼らは、ほかの楽器のオーデションに落ちてしまったからである。第一音楽室が使えない彼らは、屋上にある第二音楽室に追いやられてしまう。

初めはぎこちなく、会話も少なかった彼らだが、転校してきたばかりで、不登校気味の男子が絶対音感の持ち主であることがわかってから、彼らの「祝祭」が始まる。

そのほか、中学校の音楽の授業における男女デュエット、中学校のリコーダー・アンサンブル、女子高のロックバンドをテーマにした作品が並ぶ。どれも、主人公は女の子だ。

思春期の少女の、触れたら壊れそうな感性に、音符が寄り添う。歌詞が支える。「大丈夫だよ」と、ささやくように歌いかける。

音楽と青春、ひいては人と音楽。その幸福な関係性を再確認させてくれる、優しい作品群である。

→☆☆☆☆

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