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三国一の読書野郎※46

浅田次郎流・新選組解釈

 浅田次郎の最新作「一刀斎夢録 上下」をようやく、読了する。あまりに面白いので、下巻の途中で読むのを留め置き、先に浅田が出している新選組ものの「壬生義士伝」「輪違屋糸里」を読もうと思ったのだ。しかし、読了したい思いには勝てなかった。やはり、面白かった。

一刀斎夢録 上 Book 一刀斎夢録 上

著者:浅田 次郎
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浅田版・新選組講談三部作の棹尾を飾る本作の主人公は斎藤一である。新選組三番隊長だった斎藤は、新選組旗揚げのころからのメンバー。その剣の柄で前は随一で、伊東甲子太郎暗殺など、数々の裏仕事をなしたとされる。幕末維新を生き抜き、警視庁に入り、亡くなったのは大正4年だったか。2004年のNHK大河ドラマ「新選組」のなかではオダギリジョーが演じていて、なかなか、はまっていた。

物語の舞台は、明治天皇の崩御間もなくのころ。老いた斎藤一が若き陸軍中尉に自らの非道の足跡を問わず語りに語るという体裁をとっている。

鳥羽伏見、甲州、会津、そして西南戦争と、斎藤一は闘い続ける。人を殺し続ける。その中で出会う、寄る辺なき少年隊士との因縁を軸に、物語は進む。

浅田次郎の自在な着想も面白い。坂本竜馬暗殺を斎藤一にやらせたり、西南戦争の起因を西郷隆盛と大久保利通の示し合わせに求めたり。小説は自由だからね。最後にすとん、と落ちさえすればよいのだから。

歴史の流れの中で溺れていった若者たちの無念が迸る。斎藤一が語る、近藤勇、土方歳三らの人物譚も面白い。歴史好き、新選組好きにはたまらない長編に仕上がっている。

ちなみに「一刀斎」は斎藤一をさかさまに読んだものである。

映画化するのだろうか。しかし、時代が多岐にわたっているので、ものすごくお金がかかりそうだ。

⇒☆☆☆☆★

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