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三国一の読書野郎※35

人権問題としてのヤクザ問題

 宮崎・突破者・学の文庫書き下ろし「暴力団追放を疑え」を読む。暴力団排除の動きの影に警察利権や管理型社会の影を見る。独自のアウトロー史観である。

暴力団追放を疑え (ちくま文庫) Book 暴力団追放を疑え (ちくま文庫)

著者:宮崎 学
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確かに、ヤクザは最近の取締法により、存在すること自体が否定されている。それこそ、人権問題ではないか、というのが宮崎の主張だ。

取り締まれば取り締まるほど、アウトローは地下に潜り、マフィア化する。「ほどほどのところ」でアウトローと社会が折り合いを付けていれば、問題はないともいう。清潔すぎる社会は、逆に重篤な病を抱えかねないということだろう。確かにそれはナチスドイツであり、スターリン体制下のソ連であった。

警察力の弱まった終戦直後や安保闘争時の左翼台頭期に、国家権力は暴力団を利用して治安維持に当たった。そして、治安が安定したら、お払い箱という扱いに、真の極道は立腹するのである。

国家権力・官僚機構に任侠は通用しない。真の暴力装置がそこにある。利権に群がり、独占しようとする意志である。

「暴力団を排除しろ」「反社会的集団とのつきあいを絶て」。単純明快なスローガンの背景には、恐ろしい思考停止が含まれている。善意は地獄への道なのである。

まあ、「仁義なき戦い」を見慣れた身には、極道にもまた、仁義はないのだがな。

→☆☆☆

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