最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一の読書野郎※44 | トップページ | 三国一の読書野郎※46 »

三国一の読書野郎※45

これもまた、コクのない・・・

 坂木司「短劇」を読了。26のショートストーリーを収録した作品集である。

短劇 (光文社文庫) Book 短劇 (光文社文庫)

著者:坂木 司
販売元:光文社
発売日:2011/02/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ブラックな笑いと鮮やかなオチ」というのが惹句なのだが、全然、鮮やかじゃないよ、というのが、読後感だね。この手のショート・ショートはよほどの手練れじゃないと書けないって。

この作家は創元推理文庫から出ている、「青空の卵」など、ひきこもり探偵を主人公にしたシリーズを読んだことがある。地味な作風の作家であるという印象だった。

この作品集も一言でいえば「地味」だな。弾けたところがない。どのストーリーもこじつけ合わせに終始してしまっているという印象が強い。もっと爆発力のある、致死性の高い作品を書いてもらいたいものだ。全然、ブラックじゃないし。

読後、「あ、嫌なものを読んじゃったなあ」と後悔するぐらいの作品を望みたい。そんな思いを抱いても、読者は決して、作家を恨んだりしないから。

スープにはコクがなく、麺ものびたラーメンのイメージです。

⇒☆☆★

« 三国一の読書野郎※44 | トップページ | 三国一の読書野郎※46 »

読書2011」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎※45:

« 三国一の読書野郎※44 | トップページ | 三国一の読書野郎※46 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31