最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一の昼飯野郎⑮ | トップページ | 三国一の昼飯野郎⑯ »

三国一の読書野郎※31

なかなか面白い

 北村薫、宮部みゆき編の「とっておき名短篇」を読む。ちくま文庫から出ている名短篇アンソロジーシリーズの最新刊だ。

とっておき名短篇 (ちくま文庫) Book とっておき名短篇 (ちくま文庫)

販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

穂村弘から松本清張、川上弘美、深沢七郎、大岡昇平など幅広い選択だ。

 「本当に、うまい」と思わせる短篇ぞろいで、楽しく読み通すことができる。アマゾンのレビューで小谷野敦が以下のように絶賛していたので買い求めた。

「二人の編者による名短編アンソロジーだが、これには飯田茂実の『一文小説集』が収められている。一文で小説を構成した掌編中の掌編が108あるのだがこれが実にいい。これだけのためにでも買う価値あり、である」

 確かに飯田の一文小説はすごい。散文詩のような小説群である。想像力を喚起する力を持っている。

 深沢の語り口のうまさ、戸坂康二の意地悪さ、北杜夫の腕力、川上の跳躍力などなど、作家たちの特色は短篇に如実に現れる。北村薫いわく、「しかし、よく書いたよね、こんなものを…」。まさに、よく書いたものである。

 しかし、宮部みゆきは小説をあまた書きながら、そんなにも読書ができるのだろうか。テレビゲームもやっているようだし。

→☆☆☆★

 

« 三国一の昼飯野郎⑮ | トップページ | 三国一の昼飯野郎⑯ »

読書2011」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎※31:

« 三国一の昼飯野郎⑮ | トップページ | 三国一の昼飯野郎⑯ »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31