最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« Kさん宅へ | トップページ | 三国一の読書野郎⑥ »

三国一の読書野郎⑤

生きる苦しみを淡々と

 いい小説だと思う。絲山秋子という作家は本当に才能あると思う。「ばかもの」の読後感である。

ばかもの Book ばかもの

著者:絲山 秋子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 気ままな大学生と気の強い年上女の恋愛譚である。しかし、彼らは別れ、それぞれの道を歩む。その過程で何かを少しづつ、失っていく。やがて、再開するふたり。かつての関係性では持ち得なかった生きることの喜びが、降り注ぐ。

 などとまとめても、意味ないか。生きること、愛することの切なさと苦しみを、淡々と描いた恋愛小説として、「傑作」の名に値するのではないだろうか。まさしく、「ばかもの」たちが生き、愛する。そこに文学が立ちあがる。

 簡潔な文章で、すいすい読める。そして奥行きがある。絲山、ますますうまくなるよな~。2008年に出た本。未読でした。もっと早く読めばよかった。

⇒☆☆☆☆★

 ー

« Kさん宅へ | トップページ | 三国一の読書野郎⑥ »

読書2011」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎⑤:

« Kさん宅へ | トップページ | 三国一の読書野郎⑥ »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31