追悼2010②
そしていつかは私たちも送られる
昨日の続きです。合掌。
①谷啓さん(9月11日死去・78歳) 「ガチョ~ン!」である。ちょっと前まで「釣りバカ日誌」の佐々木課長を演じていたと思っていたがなあ。谷さんの死が、ある意味、今年、一番ショックだった。私がこどものころから、ほぼ変わらずに、コントをし、演技をしてきた人が不在になってしまう。その空白感は何とも言えぬ感覚だ。
②池内淳子さん(9月26日死去・76歳) この人も、私が子供のころからほとんど変わらず、「日本の女」を演じ続けてきた。晩年まで活躍したが、容姿もそれほど、衰えなかったと思う。さすが、プロの女優である。この人の不在も、私には独特の居心地の悪さ、座りの悪さを実感させるのである。
③井上ひさしさん(4月9日死去・75歳) この人の作品はずいぶん読み、感動もした。ある時期は、溺読していたといってもよい。しかし、「東京セブンローズ」以降は、ちょっと、距離を置いていたが・・・。しかし、いずれにせよ、「庶民」に軸足を置きながら、さまざまな仕掛けのある文学を試みる。権力に対峙する人間を描く。そういう、文士としての基本的な立場として、この人の存在は非常に大きかったことは否定できない。遺作となった「一週間」、もう少し、推敲・加筆・修正をする時間があればよかったのにと痛感する。そして、この人の不在を淋しく思う私がいる。
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