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言葉の問題2010①

「悩ましい」問題

 言葉の問題をねちねちやると、じじいと思われるかもしれないが、気になることは気になる。「くもんじょ(公文書)」などと読まないためにも、ふだんから言葉には敏感でなければならない。

 週刊文春連載のコラムで、小林信彦が「悩ましい」という言葉をしばしば、やり玉に挙げている。「それは悩ましい問題だね」といった語法である。

 私もこれはなじまない語法であると思う。「悩ましい」には「セクシー」といったニュアンスの意味しかないのではと思う。「悩ましい問題」というと、「選ぶのに迷う・決められない」というニュアンスだ。数年前、若い人が会話で使っているのを聞いて、異和感を覚えたもんだ。

 昔の歌謡曲に「気絶するほど悩ましい」というのがあった。これはどう考えても、「セクシー」「官能的」という意味だよなあ。

 話は飛ぶが、昔、巨人軍の選手時代の原辰徳は、週刊文春の記者から名刺を渡され、「しゅうかん『フミハル』が何の用だ?」といったそうだ。野球バカ、たつのり。

 閑話休題。この言葉も、話を本来の流れに戻すときに用いるのが正しい。無駄話をするときの枕詞ではないことにご注意。

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