読む快楽2010※73
ここまで行っちゃうと・・・
大石圭作品をもう一つ読んでみた。「湘南人肉医」だ。ここまでくると悪趣味の極みというか、ちょっとついて行けない人が多いと思う。
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湘南人肉医 (角川ホラー文庫) 著者:大石 圭 |
主人公は腕の立つ整形外科医。手術で吸引した皮下脂肪を口にしたことから、人肉食嗜好に目覚め、殺人を犯してまで女性の肉を食らうのであった。
グロです。後味悪いことこの上なく、「作品」として昇華していません。やはりこの作家、通俗生において限界があるのだ。パターンも同じだし。医者は普段、みんなクラシックを聞いているのだ。類型的な描写。
ブレッド・イーストン・エリスの「アメリカン・サイコ」にかなりの影響を受けていると見たがいかがかな。まあ、現代的な病理表現には踏み込めず、単なる通俗ホラーに過ぎないけどね。
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