二酸化マンガン⑩
不気味な世界観で引っ張る
「巨人」が支配する世界がある。そこでの人間は巨人のエサである。人間は城壁を築き、巨人の侵略を防ぐのだが、巨人は突然現れ、人間をむさぼっていく。
諌山創「進撃の巨人」である。現在2巻まで出ている。
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進撃の巨人(1) (少年マガジンKC) 著者:諫山 創 |
なぜ巨人が現れるのかなどという説明は一切ない。ただ、絶望的な戦いをみせられるだけである。人間側も、優秀な人材で軍を組織し、巨人に対抗していくのだが、巨人はさらに大型化し、攻勢を強める。
うまい絵柄ではない。どちらかといえば稚拙な部分も残る。しかし、迫力があるのだ。気になる絵というか。
わけのわからない世界で、わけのわからないものと戦わなければならない絶望が全編を覆う不条理。その歪みを愉しむマンガなのだろうと思う。
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