二酸化マンガン2010⑪
地味だから、滋味たっぷり
地味な絵柄で、テーマも地味ながら、しみじみ面白いマンガというものもある。私にとって、そんなひとつが「味いちもんめ」である。
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味いちもんめ 独立編 5 火傷 (BIG COMIC SUPERIOR) 著者:倉田 よしみ,あべ 善太,福田 幸江 ウィキペディアによると、「ビッグコミックスぺリオール」に1987年から連載されているそうだ。一流の板前を目指す青年・伊橋を主人公に、和食をめぐるさまざまな人間模様や出会いと別れを描いていく。95年にはテレビドラマにもなり、主人公をスマップの中居正広が演じていた。 最初は東京・神楽坂の「藤村」で修行していた伊橋だが、その後、原作者のあべ善太が急逝するなどして、京都へ行ったりするなど迷走。しかし、最近は神楽坂で雇われながら店を構えた。伊橋、一国一城の主になったのである。 朴訥な絵柄ながら、いや、だからこそ、滋味のある作品を助けている。いわゆる「グルメ」とはことなる、人のための料理について考えさせてくれるロングセラーコミックスである。 |
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