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スクリーン2010⑳

才能の爆発である

 札幌は快晴。初夏を思わせるほどの天気であった。こんな気持ちの良い天気の日に「告白」を観る。

 <あらすじ・解説=goo映画などより>教師・森口悠子の3歳の娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体で発見された。森口は終業式後のホームルームで「娘はこのクラスの生徒ふたりに殺されたのです」と告白。ある方法でその2人に復讐する。4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的に、もうひとりは登校拒否し、自宅に引きこもっていた。

 湊かなえの同名小説を「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が映画化した。娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が演じる。中島監督は、これまでのポップな演出とは打って変わったリアリティあふれる映像を見せる。中学生たちの中に潜む残酷な心が巻き起こした事件が、女教師の告白をきっかけに拡散していく様子は、観る者の心を波立たせずにはおかないだろう。娘を殺された母を演じた松たか子、犯人の母を演じた木村佳乃ともに会心の演技。子どもと母親の関係性、現代の子どもたちの生き辛さを、痛いほどに生々しく描き出した問題作だ。

 <能書き=文責・双子山>スローモーションを多用した映像と、独自の音楽が流れる画面はやはり、「松子」のラインにこの映画があることを示している。もはや「劇映画」ではなく、プロモーション・ヴィデオなのだ。これは悪口ではないぞ。この小説を原作にしたら、こういうアプローチしかないのではないかと思うから。それは「松子」へのアプローチも同じであったが。中島監督の才能に正直なところ、一種、戦慄した。非情に計算された画面構成とアングル、色調。この監督はやはりリアリズムの人ではない。ポップの人だ。まあ、どちらでもいい。その才能を讃えよう。

 松たか子、熱演。すらっと伸びた背筋が気持ちよい。

 中学生役の役者たちも頑張っている。邪悪な年代を嬉々として演じているようだ。

 でも、「現代の子供たちの行き辛さ」などという解釈をすると、この映画は面倒なことになると思うがね。結局は、邪悪なガキどもに子供を殺された母親の復讐劇なんだから。そこであまり、「母性」だの「現代性」を持ち出すと堂々巡りになる。

⇒☆☆☆☆★。問題作である。邪悪なるPV

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