それでもディラン2010①
鋭利な刃のような音楽
ディランを聞く。そのたびにいつも、何か新しいものを得るような気がする。だからもう一度、アルバムをじっくり聞いてみよう。まずは「ハイウェイ61リヴィジテッド(追憶のハイウェイ61)」から。1966年のアルバムだ。
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追憶のハイウェイ61 アーティスト:ボブ・ディラン |
ジャケットからして、世界にけんかを売るディランがいる。「ライク・ア・ローリング・ストーン」から始まり、「デソレイション・ロウ」に至るまで、どの曲にも「ダレ」というものがない。ぴしっと一筋の針金が通るような、緊張感みなぎるアルバムである。たとえていえば、切れ味鋭い刃のようなアルバムである。
今回、聞いてなるほどなあと思ったのは「バラッド・オブ・シン・マン(やせっぽっちのバラッド」と「ジャスト・ライク・トム・サムズ・ブルース(親指トムのブルースのように)」の歌詞の凄さ。このころのディランは完全に世界を敵に回している。何をそんなに苛立っていたのか?
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