スクリーン2010⑤
ファンはありがたいもんだぜ
札幌市北区のミニシアター「蠍座」は良い。1本800円、2本見たら1200円だぜ。貧乏人の味方だぜ。プログラムも面白いし。
ということで、2月27日に「クヒオ大佐」ともう1本、「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」を観たのである。
<解説=goo映画より>1980年代初頭、スラッシュ・メタルの旗手として脚光を浴び、多くのバンドからもリスペクトされたカナダのへヴィ・メタル・バンドが「アンヴィル」だ。84年には日本で開かれたロック・フェスにも出演した。しかし、現在、ボーカルでリーダーのスティーヴは、給食配給センターで働いている。結成時依頼のメンバーで親友のロブは無職だ。バンドは続けているが、かつての人気はない。そんな彼らに、ヨーロッパツアーの話が舞い込んだ。再起をかける2人だが・・・。バンドの栄枯盛衰を描いたドキュメンタリー。
<わが思い>傑作である。まさしく「夢を諦めきれない」バカ野郎が、もがいている。時流に乗りきれなかったからといって、本来の自分は捨てない。時代と寝ない。このことの難しさは、40歳を超えた男なら誰でもわかっている。しかし実行はできないはずだ。
この2人、深い信頼感でつながっている。家族たちもやさしい。その支えがなければ、とっくに「諦めきった」はずだ。
そしてラストシーン。ファンはありがたいよ
。なんとも感動的だよなあ。日本のファンは優しいよ、本当に。
⇒☆☆☆☆。 メタルを聞いて胸がほんのりしてどうすんだ、と突っ込みたくなるが、いい映画です。
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