読む快楽2010※30
妄想領域
私はいつの日か、エロ小説家として傑作をものしたいという妄想を抱いている。それゆえ、永田守弘「教養としての官能小説案内」はためになった。
教養としての官能小説案内 (ちくま新書) 著者:永田 守弘 |
官能小説は、最も実用的な文学である。想像力を喚起し、刺激し、妄想を盛んにさせるために、作家たちはどのような工夫をしてきたか。戦後間もないカストリ雑誌や田村泰二郎「肉体の門」から、川上宗薫、そして現在の多種多様なジャンルに至るまで、通史として描くと同時に、豊富な引用で表現の変遷をたどることができる。
著者は昭和8年生まれ。40年以上にわたり、毎年300編の官能小説を読みこなしてきたという。ご苦労さんです。
まあ、「教養」と「官能」がどこでリンクするかは読み手しだいだと思うが。
⇒☆☆☆★。この本で、勉強します。
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