スクリーン2010③
感動しました。さすがCE!
CE(クリント・イーストウッド)監督の「インビクタス」をスガイにて鑑賞しました。いいですねえ、CE。実話をさわやかに仕立て上げています。人間の尊厳とは何かを問いかけつつ、スポーツ娯楽大作としても楽しめる作品です。
<あらすじ=goo映画より>1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラ。国家の船出には多くの問題があった。ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない。
<解説=goo映画より>クリント・イーストウッド監督の新作の舞台は、初の黒人大統領が誕生したばかりの南アフリカ。少し前まで人種隔離政策を行い、白人が多数の黒人を支配していた国。しかしマンデラは、「黒人が白人に仕返しをするのではなく、共に新しい国家を造ろう」と訴える。そして白人たちが愛していたものを取り上げるのは逆効果と考え、ほとんどが白人というラグビーチームを応援する。すでに歴史上の偉人と言ってもいいマンデラにはモーガン・フリーマン。ラグビーチームキャプテンは、マット・デイモン。
<能書き>30年近く、両手が伸ばせないほどの牢に自らを閉じ込めた白人に対し、復讐ではなく赦しをもって接したマンデラ。その精神の気高さにまずは感動させられ、さらに彼の精神に感化されていく人間群像にも、さらなるシンパシーを覚えていくのだ。「事実」を基にしているとはいえ、脚色もあるだろう。いいことばかりではなかっただろう。だが、思う。このような精神性をもって生きた人々がいたこと自体の奇跡を味わえばよいのだと。
一方でスポーツ映画としての完成度の高さ。ラグビーというスポーツはよくわからないのだが、その肉体の激突をかなりの迫力で描いている。言葉は悪いかもしれないが「金玉性」を感じさせる男性映画でもある。
しかしまあ、CE、80歳だぜ。本当に、よくやる。感服する。こういう映画から、元気をもらわなければならんと痛感するぜ。まだまだ、始まっちゃいねえよ。
⇒☆☆☆☆★。しかし、BBオヤジはこの映画を「ダメだ。フリーマンの演技が安易だ」と酷評。いろいろな見方があるものです。
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