スクリーン2009※30
憎しみの連鎖をどこで断ち切るか?
スガイにてケビン・ベーコン主演「狼の死刑宣告」を観る。チンピラに家族を無意味に殺された父親が復讐に走る典型的なヴィジランティ(自警団)映画。チャールズ・ブロンソンの「狼もの」もありましたね。
<あらすじ=goo映画より>投資会社で働く男ニックは、愛する妻と2人の息子を持ち、幸せな家庭生活を過ごしていた。しかし、ガソリンスタンドに押し入ったギャングの襲撃にあい、ニックの目の前で長男のブレンダンが殺されてしまう。ギャングに加入するための度胸試しが殺人の目的だった。裁判で満足のいく結果が得られないと覚ったニックは、自らの手で犯人への復讐を果たすが、その男はギャングのボスの弟だった。そして復讐は新たな復讐を招き…。
<能書き>憎しみの連鎖とはいえ、その発端はクズのようなチンピラどもの愚行である。主人公に、全く落ち度はない。人間一人を面白半分に殺しておいて、何の反省もないやつに生きる資格はない。そのようなクズを裁ききれない司法制度にもまた、大きな問題が存在する。
しかし、勝ち続けなければ、復讐は成し遂げることができない。憎しみ続けなければならない。その心は修羅である。エスカレーションの無限連鎖。それは国家間、民族間の憎しみにもつながる。
だから神は「復讐するは我にあり」とのたもうたのか。意外と思いテーマを包含した映画なのであった。
⇒☆☆☆★。アクションもなかなか。お勧めできます。
<おまけに>ケビン・ベーコン、文字通りの力演です。この俳優も何となくカルトな感じがあって、「告発」では非人道的な看守にいびられる囚人を演じ、「スリーパー」ではサディスティックな看守を演じ、「ミスティック・リバー」ではクールな刑事をやっていた。
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