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本を読む日々2009※51

最後にして最良の

 デイヴィッド・ハルバースタムの遺作「ザ・コールデスト・ウインター 上下」を読破する。朝鮮戦争をテーマにした長編ノンフィクションである。

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上 Book ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

著者:ディヴィッド・ハルバースタム
販売元:文藝春秋
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 金日成、スターリン、毛沢東の思惑が一致し、1950年6月25日、北朝鮮軍は38度線を越えて韓国に侵攻する。GHQのダグラス・マッカーサー元帥が事態を楽観視するうちに、国連軍は釜山周辺にまで追い詰められる。マッカーサーは仁川上陸作戦を敢行。情勢を逆転し、北朝鮮軍を追って北進するが、中国国境付近まで追い詰めたところで、中華人民共和国が参戦。圧倒的な兵力に追われた国連軍は南へ退却する。

 この著作で明らかにされるのは、マッカーサーの傲慢さと状況判断のミスが、朝鮮戦争の長期化を招き、さらには現在の朝鮮半島の状況を決定してしまったということだ。終戦直後の日本人が神とあがめたマッカーサーは、愚かなほどの自信家であり、取り巻きに囲まれることを好み、政治にも容喙する軍人であった。

 一方で大統領、ハリー・トルーマンは不人気ながらも、真価を判断するのは歴史であるという確信のもと、中国への原爆投下を主張するマッカーサーを解任する。

 歴史はそのもっとも重要な局面で重要な人物を登場させる。上はトルーマンやマッカーサーと交代したリッジウェイ将軍、下はその最も寒い冬に激戦を制した兵士たちまでが、歴史の強烈な意思のもとで、働いたのであった。

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