スクリーン2009※28
骨太のメロドラマ
「あの日、欲望の大地で」をスガイにて観る。う~む、なかなかの骨太メロドラマではないか。シャーリ-ズ・セロンとキム・ベイジンガー姉さんの共演だから、面白くないわけはないともいえるが。
<あらすじ=goo映画より>レストランでマネージャーを勤めるシルヴィアは、仕事をこなしつつも、行きずりの男性と関係を重ねる孤独な日々を送っている。ある日、彼女の前に、マリアという少女を連れた男が現れる。シルヴィアには、誰にも言わずにきた過去があった。少女時代、彼女の母は、妻子ある男性と恋に落ち、あるトレーラーハウスで情事を重ねていたのだ・・・。
<解説=goo映画より>「バベル」の脚本家ギジェルモ・アリアガが初めて監督。アリアガ作品の特徴である、複数の場所・時間を横断して進んでいく展開は、観る者を飽きさせないつくりになっている。セロンは、脚本に惚れこみプロデューサーとしても参加。また、家族がいながらも他の男性との情事に溺れていくシルヴィアの母を演じたのは、キム・ベイシンガー。かつてのセクシー女優が、切ない女の性を見事に表現している。
<能書き>「女の性」を描いているといえば一言で終わってしまうのだが、感心するのは、その綿密な脚本だ。時間と空間の軸を自在に行き来し、それゆえに初めは物語がどのように着地するのか分からず、不安にもなるのだが、ラストは見事にぴたり、と決まる。大したもんだ。最終シークエンスのぶった切り感もいい。邦画だったら、もっと引っ張って、だらだらの映画にしてしまうだろうな。100分ちょとでこの複雑なメロドラマをまとめあげるのだから、監督の力量はすごいと思う。
ちなみに、BBオヤジは人に勧められてこの映画を見たはいいが、複雑なストーリーについていけず10分で飽きてしまい「こんな女もの映画観ていられるか!!」と捨て台詞をはいて映画館を後にしたという。
⇒☆☆☆☆。こういう映画を見ると、ハリウッドの底力を感じる。
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