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本を読む日々2009※52

壮大な犯罪叙事詩

 ドン・ウィンズロウといえば、「このミス」に入賞したこともある「ストリート・キッズ」といったユーモア・ミステリの作家とだとばかり思っていた。でも、違うんだね。アメリカvsメキシコ間の麻薬戦争を描く長編「犬の力」。力作です。

犬の力 上 (角川文庫) Book 犬の力 上 (角川文庫)

著者:ドン・ウィンズロウ
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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 麻薬撲滅に取り組むDEA捜査官、麻薬カルテルを仕切る兄弟、高級娼婦、ニューヨークの下層から殺しを糧としてはいあがってきた男。重層的な視点から、麻薬戦争を描いていく。裏切りも何も、まさしく、なんでもありの世界。すさまじいばかりの迫力で、麻薬戦争30年史を貫いていく。

 タイトル「犬の力」とは、旧約聖書「詩篇」の中の言葉なんだって。「わたしの魂を剣から/わたしの愛を犬の力から、解き放ってください」。心の中に突然わき上がる、どうしようもない暴力衝動のことなのだろうかな、強いて説明するならば。

 しかし、そこまで巨大なマーケットになってしまった麻薬。おそろしや。

⇒☆☆☆☆★。ことしのベストに入るぞ、きっと。

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