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本を読む日々2009※42

スリリングな歴史読み換え

 井上章一「日本に古代はあったのか」は実にスリリングな歴史書である。古代⇒中世⇒近世⇒近代にいたる時代区分に対する異議申し立てである。

日本に古代はあったのか (角川選書) Book 日本に古代はあったのか (角川選書)

著者:井上 章一
販売元:角川学芸出版
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 中国学の泰斗・宮崎市定への言及から始まる。京都大学のシナ学の時代区分から敷衍して、ヨーロッパ史、日本史へと言及していく。

 現在の通説である、「日本中世は鎌倉幕府から始まった」論は、関東史観であると井上はいう。つまり、東大学派である。京都大学派閥は、封建制の萌芽をすでに平安期に見る。つまり、日本に古代などはなかった。日本史は中世から語られるべきであるとする。

 もちろん、井上は京都大学卒業である(工学部)。

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