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本を読む日々2009※37

プロ女優のしたたかさ

 出張で泊まったホテルが東京駅のすぐ近くだった 久しぶりに八重洲ブックセンターに入る。「女優魂 中原早苗」(ワイズ出版 2200円)を買い求めるためだ。

 週刊文春連載のコラムで小林信彦が絶賛、「2回読んだ」と書かれていたので気になっていたのだが、札幌の大型書店では見つからなかったのだ。

 結論。いやあ~、面白かった。帰りの飛行機とJRの中で通読してしまったよ。

女優魂 中原早苗

 中原早苗は昭和10年生まれ。「仁義なき戦い」の深作欣二夫人というのが一番通りが良いのだろうか。しかし、高校生のころからスクリーンに登場、独立プロや日活、東映、松竹、東宝と、各社の作品に登場した中原はまさに「プロ女優」である。小難しい演技論など、語ろうとしない、心意気のある女優である。

 プログラムピクチャーの、しかも3番手女優の仕事が最も多いのではなかろうか。されど、したたかに、生き抜くたくましさは戦前の東京の女の強さを思わせるぜ。仕事を干されていた深作監督を食わせるためには、仕事を選んでいる余裕などなかったのも事実だろうが。

⇒☆☆☆☆ 石原裕次郎、小林旭、二谷英明などなど、日本映画全盛期のスターも総出演。満喫できました。

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