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イーストウッド研究⑪

切ない傑作。コスナー好演

 クリント・イーストウッド(CE)が監督し、出演もしている「パーフェクト・ワールド」(1993年作品)をDVDにて観る。これはなかなかの傑作ではないか。主役のケビン・コスナーが実によい。

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 舞台は1963年のテキサス。脱獄犯ブッチ(コスナー)と、人質になった8歳の少年フィリップ(T・J・ロウサー)の逃避行を描くロードムービーだ。CEは当初、監督に専念sる予定だったが、コスナーが希望したため、ブッチを追う地元警察署長を演じることになったという。

 父がいない少年と、幼いころに父親から虐待を受けたふたりはいつの間にか心を通わせるようになる。その旅はどこか牧歌的であり、ユーモラスでもある。しかし、終盤になって、ドラマは急変する。虐待のトラウマが蘇ったブッチの暴力衝動は、悲劇的なラストへのイントロダクションになる。

 コスナー、この作品で確実に芸域を広げたのではないか。粗野な部分とナイーブな部分を併せ持つアウトロー。不安定なこころが、揺れている。少年フィリップもまた、いつも泣きそうな顔をして、孤独なこころを震わせている。

 そんなふたりが目指した「パーフェクトワールド」。しかし、それはどこにもない世界なのだった。

 CEのニヒリズムなのか? 何が「完全な世界」なのだろうか? 切なすぎる傑作である。満足したっ!

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