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スクリーン2009⑧

重厚な対話劇

 スガイにて「フロスト×ニクソン」を観る。イギリス人ワイドショー司会者のデヴィッド・フロストが、大統領を辞任したばかりのニクソンをインタビューに出し、ウォーターゲート事件などについて聞く。肝心なことについては口を開こうとしない老練なニクソンをいかに追い詰めるか?

<あらすじ=goo映画より>ニクソン大統領の辞任中継の視聴率の高さに目をつけた人気テレビ司会者・フロストは、ニクソンへのインタビュー番組を企画。ニクソン側も扱いやすいフロスト相手のインタビューを名誉回復の機会ととらえ、法外なギャラで出演契約を結ぶ。フロストは事件に対する謝罪の言葉を引き出すべく、ゼルニックとレストンをブレーンに迎え、質問の練り上げ作業に入る。

 アメリカでテレビ番組史上最高の視聴者数をはじき出したデビッド・フロストによるニクソン元大統領へのインタビュー。この伝説的番組を元に、名匠ロン・ハワード監督が言葉と信念をぶつけ戦い合う2人の強烈なキャラクターを鮮烈に描く、新感覚のエンターテイメントを誕生させた。老獪さと狡猾さを備えた稀代の策士であり弁論家・ニクソンと、熱血の野心家・フロストによるトークバトルは、まるでボクシングの試合のようにエキサイティング。そしてニクソンを演じたフランク・ランジェラの威厳と悲哀をにじませた演技のすごみにはただただ圧倒されてしまう。脚本はオリジナルの舞台劇の原作者でもあるピーター・モーガンが務めた。

<能書き・その他>やはりオリジナルは舞台劇だったか。ニクソンとフロストのインタビュー場面は、言葉VS言葉の火花が飛び散るほどの迫力である。。それにしても、アングロサクソンは本当に、言葉で戦うんだなあ~

 ニクソン役のフランク・ランジェラの演技は噂にたがわぬすごさだ。世界最高権力者であるアメリカ大統領という座を失った男のずるさと悲哀を十二分に演じきっている。重厚な対話劇。お勧めです。

 そう言えば、オリバー・ストーン監督だったかで「ニクソン」という映画があった。ニクソン役はアンソニー・ホプキンス。額の部分を長くするというスゴいメークをしていたな。似ている、似ていない前にSF映画だって、そんなメークじゃ。

 

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