スクリーン2009⑤
いやはや、凄い映画だ。
「チェンジリング」をようやく、スガイでみました。圧倒されました。コンデンス・ミルクのような濃い、濃縮された映画だと思います。アンジェリーナ・ジョリーの熱演もありますが、クリント・イーストウッドは本当にすごい監督だと思いました。
<あらすじ>1928年のロスアンゼルス。電話オペレーターのクリスティン・コリンズは9歳の息子・ウォルターと2人で静かな日々を過ごしている。ある午後、帰宅するとウォルターがいない。誘拐か、家でか、それとも? 行方不明のまま不安な日々を過ごすが、5ヶ月後、「息子さんが見つかった」とロス市警から連絡が入る。しかし、クリスティンの目の前に現れたのは、息子とは似ても似つかぬ少年だった。
2時間、まったく飽きさせることなく観客をスクリーンに引き付けるイーストウッドの力技に感服せざるを得ない。平凡な女性が、息子のために、腐敗した警察権力と真っ向から立ち向かう姿は感動的である。
少年の失踪と腐敗権力、さらには、どんでん返し的に明らかになる、おぞましい事象。これらが絡み合っていくさまを手際よく見せる。これこそ映画の至福である。
蛇足ながら、ロス市警のズルシャモ警部はオードリー春日にそっくり。そう思ったら、いつスクリーンで「ウィ」と言い出すか気になって仕方なかった。また、反体制派の神父を演じるジョン・マルコビッチ。いつ、毛が生えたんだ。
⇒☆☆☆☆☆
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