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本を読む日々2009⑥

昭和の悪

 テレビドラマに触発されて、ジョージ秋山の「銭ゲバ」を買ってきてしまった。1970年から71年にかけて、少年サンデーに連載されていたというから、38年ぶりに読んだわけだ。

銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4) Book 銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)

著者:ジョージ秋山
販売元:幻冬舎
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 主人公の蒲郡風太郎は、醜く生まれて父親にうとまれ、貧しさゆえに母親を病気で失う。「銭ヅラ。銭さえあればいいヅラ」が信条だ。冷酷な計算のもと、大企業の社長に近付き、やがてその地位を手にする。悪行の数々に手を染めながら生き抜く風太郎の生涯をジェットコースター的展開で描く問題作だ。

 ジョージ秋山はこれと前後して、人肉食を扱った「アシュラ」でPTAの反発を買い、不買運動まで起こされたのではなかったか。挑発的な作家ではある。

 稚拙な絵ながら、いや、稚拙ゆえに、悪が悪として、迫力をもって伝わってくる。公害問題など、当時のトピックスなども織り交ぜながらぐるぐると物語は流れていくのだが、風太郎はとにかく、人を殺しまくる。殺した数を数えていたが、数えきれなくなってしまった。まさしく1970年代、高度成長期のピークにあって輝いたマンガである。その「悪」は昭和という時代にあっての悪であるように思う。

 このマンガ、小学生のころにはやった。「銭ヅラ」は流行語にもなった。考えればいまだに「銭ゲバ」という言葉が残るのだから、インパクト強いマンガである。「ゲバ」とは、当時流行した「ゲバルト」からか?

⇒☆☆☆☆ しかし、テレビドラマ「銭ゲバ」の主人公役・松山ケンイチはハンサムすぎるヅラ。極悪非道の父親役・椎名桔平も二枚目すぎるヅラ。

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