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本を読む日々2009④

そこにその人がいる

 それが歴史の妙なんだよね。歴史とは、そのような偶然のすれ違いで動いている。目眩がするような奸智。ヘーゲル的な歴史的狡猾さ。振り返り、「そうであった」としか語ることしかできないもどかしさ。

昭和史 1926-1945

 終戦工作を考えても、そこに鈴木貫太郎がいた。2・26事件で生き残った。天皇は父親とも思っていた。彼が2・26で死んでいたら?

 そして、昭和15年前後の政府高官。その人材が違えば、このような歴史にはならなかった。それは後知恵ではあるけれども、検証すべきことであろう。

 著者が訴えるのは国民的狂乱の恐ろしさだ。「国民的熱狂をつくってはいけない」という。しかし、当時のマスコミは煽った。煽りに煽った。戦争は金になるのだ。これは日露戦争のポーツマス条約後の日比谷暴動にもすでにあらわれている大衆的病理なのだが、これを克服するすべを知る者は誰もいなかったのだ。

 旗を振るな。国のやることには、すべて。反体制でいることはある意味、正しいのだよ。

 すさまじいばかりの無責任体制。それが戦前日本であり、戦後日本であり、現在の日本なんだ。このことだけはしっかりと、知らなければならないのだ。その中で、責任を果たそうとしたのは誰なのか。このことを考えてみよう。

⇒☆☆☆☆

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コメント

ところで、
半藤一利氏は墨田川高校(七高)出身。

>づかこさま
そうだよ。③でそのことに触れてます。
さすがわが母校は優秀な先輩がいるな。
ノンフィクションライターの佐野真一氏もそうらしい。

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