DVDを観る2009①
さすが中村錦之助
1962年製作の「瞼の母」を観る。中村錦之助は大スターである。輪郭のはっきりした正真正銘のスターであったことがよくわかる名作だ。 販売元:東映ビデオ瞼の母 [DVD]
発売日:2006/04/21
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<あらすじ>江州・番場生まれのやくざ、忠太郎は5歳の時に生き別れた母を探し、江戸に来る。彼を追う敵対するやくざなどとの抗争もあるが、ようやく母に出会うも、「息子はすでに死んだ」と冷たい言葉を放つ母。泣き崩れる忠太郎。今では大きな料亭の女将に納まった母は、忠太郎に「なぜかたぎで会いに来なかった」となじるのである。
長谷川伸の実体験に基づくお話だそうだ。監督・加藤泰の独特の様式美が全編を貫き、構図的にもかなり凝ったシーンが続出する。
しかしまあ、錦之助の立ち居振る舞いの美しさ。さすがである。震えが来るほどだ。母親役の小暮実千代も凄惨な美しさがある。まさにスター全盛時代、黄金時代の映画であるな。感動しました。
忠太郎の子分(松方弘樹)の故郷が、わがホームタウンの葛飾・金町という設定で笑った。金町、当時は何もなかったろうな。
⇒☆☆☆☆
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