書評2008◎64
どんでん返し度数は低いが。
ジェフリー・ディーヴァーの新作「スリーピング・ドール」を読了する。おなじみの車いす捜査官、リンカーン・ライムシリーズとは別の、女性捜査官を主人公にした新シリーズ。人間嘘発見機とも評されるキャサリン・ダンス捜査官が脱走したカルト教団の教祖を追う。
![]() |
![]() |
スリーピング・ドール 著者:ジェフリー ディーヴァー |
ディーヴァーといえばどんでん返しの妙だ。この作品も、最後の最後まで目を離すことができないのだが、ディーヴァー=どんでん返しという方程式を知ってしまった読者にとっては、「何か来るぞ」という心構えができてしまって、初期作品のような驚愕という言葉があてはまる心的状態には陥ることがない。ぜいたくな悩みだが、そこが残念だ。
« 時代は流れる。 | トップページ | 書評2008◎65 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 三国一の読書野郎2017※番外編(2017.03.04)
- 三国一の読書野郎2017⑩(2017.01.22)
- 三国一の読書野郎2017⑨(2017.01.21)
- 三国一の読書野郎2017⑧(2017.01.15)
- 三国一の読書野郎2017⑦(2017.01.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント