書評2008◎66
ノッてる東野圭吾①
東野圭吾、のっているようです。「探偵ガリレオ」シリーズという金脈を当てたのが大きいですね。何と、ガリレオシリーズで短編集と長編の2冊を同時刊行です。
まずは短編集「ガリレオの苦悩」。5編が収められています。
ガリレオの苦悩 著者:東野 圭吾 |
どの作品も、理科系トリックが駆使されていて、そこが東野=ガリレオシリーズらしいといえばらしい。ひとつ、気になることがあるとすれば、テレビ化されたシリーズに、東野の方が引っ張られぎ気味になっているのではないかということだ。女性刑事の造形などは、完全にテレビを意識している。さらに、どの作品も容易に映像化されてしまう構造だ。
作家的には危ないのではないのか? あまりに映像を意識しすぎるのは。映像を拒否するところから文学が立ちあがってくるのではないのかね、東野くん?
« DVD観賞録70 | トップページ | 書評2008◎67 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 三国一の読書野郎2017※番外編(2017.03.04)
- 三国一の読書野郎2017⑩(2017.01.22)
- 三国一の読書野郎2017⑨(2017.01.21)
- 三国一の読書野郎2017⑧(2017.01.15)
- 三国一の読書野郎2017⑦(2017.01.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント