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書評2008◎67

ノッてる東野圭吾②

 いま一つだった短編集に比べ、長編「聖女の救済」はよい。究極の犯罪トリックが披露される。そのトリックはガリレオいわく、「理論的には考えられても、現実的にはありえない。虚数解だ」である。

聖女の救済 聖女の救済

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
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 会社社長が自宅で毒殺される。離婚を切り出されていた妻が疑われるが、彼女には鉄壁のアリバイがある。事件当夜には実家のある札幌にいたのだ。

 女刑事がアイポッドで福山雅治の音楽を聴くーなんて悪ふざけもあるけれども、かなりじっくり読ませる長編である。男と女が織りなす複雑な絵模様を、意欲的に描いているといえる。今年の<ミステリベスト>に登場するならこちらだろうな。

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